こんにちは、デザイナーの遠藤です。
7月に新発売されました酔独楽は、KIGIディレクションのもとで私がデザインを担当しました。今日は、その制作の話ができればと思っています。

>>KIGI植原亮輔インタビュー:独楽のような新しい盃「酔独楽(よいごま)」はこちら

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酔独楽は、土佐の酒器「可杯」と縁起物の独楽から着想を得ています。飲み干すまで置くことができない酒器なので、形状は極々シンプルな逆さ円錐を目指しました。

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シンプルな形ですが、重なったときに傾きが美しく見えるよう、角度を工夫しています。簡単な形なので、作るのも簡単そうに思われがちですが、実はとても高度な技術が必要とされます。そのため、多くの職人さんにさじを投げられてしまい、製造先を探すのには大変苦労しました。

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製造が困難な理由は、大きくは2つあり、その薄さと引っ掛かりのないシンプルな形です。酔独楽の製造方法である挽物木工は、独楽と同じ作り方で、材木を固定しながら回転をかけ、手作業で削り出していくものです。回す独楽にとって真円を出すことはとても重要なことですが、これだけ大きく薄く挽くことは殆どないため、職人さんの高い技術を要しました。さらに、挽物木工でものを作る場合、お椀の台座など材木を固定する部分が必ずありますが、酔独楽は引っかかりがない形状のため、固定することが難しく、これも製造を困難にする要因となりました。

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グラフィックについては、モチーフとなっている独楽を意識してデザインを行っています。独楽はもともと縁起物で、昔はお正月などに遊ばれた玩具です。おめでたい席で使ってもらいたいと作った酔独楽には、ぴったりのモチーフです。単体のとき、そして重ねたときに隙間から見える差し色も検討しながら、みんなで楽しく使ってもらえるように、バライティ豊かなカラーリングを心がけました。

この色つけも、漆の絵付師さんに一つ一つ丁寧に手塗りして頂いています。

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実は、日本の職人さんの高度技術が詰まっている酔独楽。ぜひ、店頭で手にとって感じていただければうれしいです。


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デザインの気づき
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初心は忘れるので、 思い出さなければなりません。
高度なデザインは、簡潔で複雑なものです。
雪国の冬は白。東京の冬は。

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