こんにちは。デザイナーの岩永です。今回は先日GINZA SIXに新しくオープンしたお店で展開している商品(扇子)の話です。

福澤のブログでもあった様に、構想し始めたのは2年前です。まず家紋をまとめた本を作る事が決まり、家紋をより広めていく、再度見つめ直すという意味も込めて、身近なアイテムに落とし込んだ商品を作ることにしました。そして、様々なアイデアの中から第一弾として扇子、ハンカチ、風呂敷の3つのアイテムを作る事になりました。

扇子は暑い日にあおいで涼むための道具としてはもちろん、古来から儀礼、芸能などでも用いられ、また開いた時の絵の美しさから観賞用としても使われてきました。最近はうちわの普及もあり、なかなか持っている人も少なくなってきていると思いますが、日本の粋な物の一つです。

GINZA SIXの商品を作っていくにあたって、テーマとして“粋”という言葉を自分で設定していたので、扇子というアイテムはまさにハマるなと思い、1585年創業の西川庄六商店さんにご相談しながら一緒に作りました。

こだわりのポイントとしては、「骨」、「家紋のデザイン」の2点です。
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まず骨は、何パターンも検証し、家紋が美しく見える様にオリジナルの骨を作って頂きました。
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デザインのポイントとして親骨の半分だけを黒くしているのですが、実はこれがとても難しい技術なんです。骨の素材となっている竹には繊維(スジ)があるので、その繊維に塗料がしみだしてしまい、最初はなかなか上手くいきませんでした。何度も試作をやっていただいて、ようやく綺麗に半分に塗る方法を見つけてもらうことができました。簡単なように見えますが、職人さんの努力と繊細な手仕事によって実現されたこだわりです。

次に家紋のデザインです。家紋と聞くと少し古くさいなど、あまりいいイメージを持っていない方も多いのではないでしょうか。実際僕もそうだったのですが、改めてよく見てみるとデザイン的に素晴らしいものがたくさんあるのに、みんなに知られていないのはもったいないなと思いました。若い人や、僕みたいなあまりいいイメージを持っていない人にもモダンなデザインとして見てもらえる様に、アクセントとなるような色をポイントで入れました。

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扇子はやっぱり少し面倒な部分もあります。ですが、持っている姿や所作は粋で、気持ちも正される気がしてきます。この商品がそんな日本の粋な文化を見つめ直すきっかけになればいいなと思っています。

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▼本日ご紹介した「扇子」はGINZA SIX店とD-BROS WEB STORE限定でご購入いただけます。
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