4月20日の昨日、GINZA SIXのグランドオープンとともに、D-BROS銀座店がついにオープンを迎えました!

本日はオープン記念商品のデザインを担当したデザイナー飯田郁のブログをお届けします。

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GINZA SIXのオープンを記念して、日本の代表的な伝統工芸の漆を用いて、美しい文庫箱を制作しました。
こちらは世界に4箱だけの限定商品、シリアルナンバー入り。宮内庁御用達を拝命した漆器の老舗「山田平安堂」の本格的な漆器とD-BROSのモダンなグラフィックデザインとのコラボレーションです。

箱本体の漆塗りから絵付けまで、すべて職人さんの手作業による越前塗り仕上げです。

文庫箱とは、文箱ともいって、古くは書籍を入れて担い運ぶ箱のことを呼んでいましたが、この限定商品の文庫箱はご自宅で財布や大切な貴重品を入れたりと、宝箱のように愛着の持てる使い方をしていただけたら嬉しいです。

かぶせ蓋に施した漆絵は、透漆(すきうるし)に顔料を混ぜて描くもので、漆の木の樹液を加工して塗料をつくるところから始まります。写真は山田平安堂さんからお借りしたもので、実際に漆の木に刃物で傷をつけ、「漆掻き」※をしているところです。
※「漆掻き」とは漆の樹皮に傷をつけてにじみ出る樹液(漆)をへらでかき集めることをいいます。

その樹液の不純物を取り除き精製したものが透漆で、これに顔料を混ぜて漆絵の具ができあがります。これを見ると漆がいかに貴重かということがわかります。

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この漆絵の具を使って、刷毛目をなるべく残さず、均一の厚さに見えるよう留意して絵付けをするのがまた難しく、職人の技術の高さがうかがい知れます。小さい面積の絵付け(細い花の枝などの一筆ですーっと描けるような絵柄)であれば、筆の運びの工夫でキレイに見えるのですが、今回の蓋面のデザインでは、面をいかにフラットな佇まいに仕上げるかが全体の絵柄の緊張感にも影響してきます。その熟練の塗りの手技感覚が素晴らしいものになった要因だと思いました。絵柄の金色の部分は「金粉」を使っており、華やかさを感じるものに仕上がっています。

漆塗りは塗り立てよりも日が経つにつれて、漆が透けてきて発色が良くなって漆が鮮やかな印象になっていきます。

漆の特性には空気中の水分を取り込んでから乾く、という私たちの乾きの概念を覆す行程(漆に含むウルシオールという成分が、空気中の酸素を取り入れ酸化して液体から個体へと変化することが関係)で乾いていくので、しまい込まず日常的に使って、使い込む味を楽しんでいただければと思います。

是非、店頭にて実物をご覧ください。

 

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デザインのコンセプトついて

左「ホトトギス」

ホトトギスが自生している渓流沿いの景色を、蓋の全面にデザインしています。世界でも日本の尾鈴山のみにしか自生していない希少な植物を選び、思いを馳せられるものにしました。

右「アサガオ」

縁側に咲いているアサガオとツルをイメージし、日本の美しいリズミカルな風景を蓋の全面にデザインしました。江戸時代の園芸で発展した華やかな朝顔を、現代の初夏の日本にも華やいだ象徴として、記憶がフラッシュバックされるような、懐かしい趣のある文庫箱を目指しました。

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こちらの文庫箱はD-BROS銀座店のみの販売です。数がなくなり次第、販売終了となります。

D-BROS GINZA HP
http://db-shop.jp/ginza/

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