D-BROSのアートディレクター渡邉良重(キギ)が手掛けた2016年カレンダー「names of colors」。そのコンセプトや思いについて訊いてきました。

 

 

——このカレンダーはポストカードがついているということがやっぱり一番のポイントだと思うのですが、最初からそのアイデアはあったんですか。

「そうですね。カレンダーはその年使ってしまったら終わってしまうんだけど、こういう作り方だとカードとしてずっと楽しんでもらえるな〜っていうのがあって。それでこの仕組みにしてみました」

——ポストカードが12枚ついてくるっていうのは嬉しいですよね。

「うん。カレンダーの台紙はシンプルにして、その分カードを豪華にしました」

——台紙の日付ですが、2週間続きになっているのは余白のスペースをとるためですか?

「そうだね。はじめからこの組み方にしようと思ってました。カードは基本的に活版と箔押し、あとは銀を刷るということをしています。もちろん、細かく言うとマットニスを引いたりいろいろしてるんだけど」

——デザイナーじゃない素人からすると、活版印刷って職人の人が文字を集めて版を作る昔ながらのイメージしかないんですけど(笑)。

「うんうん、昔はね。今はもう、版下を渡すと印刷屋さんが金属を腐食しながら版を作ってくれる。逆に昔ながらの活字を組む職人さんがいるところは本当に少ないでしょうね」

 

——去年に続いて今年もカレンダーに詩が書かれていて、色がテーマになっていますね。

「カードの中にも言葉があったらいいなと思ったんです。『apple green』とか『mint green』、『tomato red』、『ポピーレッド』とか想像しやすいし、響がかわいいので。中には、私が作った色の名前もあるんだけど、多くは実際に使っている色の名前なんです」

——色の名前は日本語から探したのではなく、英語から探したということですか。

「そう。もともとあった英語の名前から考えて。日本語の色の名前もすごくいいんだけど、英語の響きがかわいいなと思って、英語からです」

——まず、カードが出来上がってから、台紙の日本語の詩を考えたっていうことなんですね。

「まず絵を何となく考えて、英語の色の名前をいっぱい集めて、それを絵と合いそうなところに置いていって、最後に台紙の日本語の詩を考えたっていう感じかな」

——へえ。

「でも、そのまま言ってるだけなんだけど『孔雀石のグリーン』とか。『蔦のグリーン』とか。でも日本語にしてもまたいい感じになり」

——そうですね。日本語ですごくしっくりきているので、日本語の詩が最初にあったのかと思いました。

「違うんです(笑)。英語のかわいさもあるし、日本語にした時の美しさもあるので、その色の名前をもとにちょっとだけ詩にした感じです」

——かわいい。

「カードはポストカードとしても大きいし、凝っているからお得感あるかな?」

——ありますよ。絵が12枚ついてくると考えたらすごくうれしいです。

「よかった。カレンダーが終わっても使えるってうれしいよね」

 

——いま、このポストカードを飾るための専用の額を良重さんのディレクションで作ってるんですよね。

「そう。職人さんにひとつずつ手作りしてもらっています」

——サンプルで飾ってあるのを見たんですが風合いがすごくよかったです。

「ありがとう。出来上がりがたのしみです」

 

2016年D-BROSカレンダー「names of colors」はD-BROS WEB STOREにてお買い求めいただけます。

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最後に話にでましたカードを飾るための専用の額「FLOAT FRAME」は、D-BROS WEB STOREにて現在予約受付中です。

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D-BROS MAGAZINEではカレンダーを制作した5人のデザイナーたちが語るカレンダーのコンセプトや制作秘話を紹介しています。

<バックナンバー>
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