D-BROSで何かを作るときというのは、ただ物を作る、ただ絵を描くということではなくて、もちろんアートも入るけど、何かアイデアが入ったデザインというのがポイントです。昨年末に直営店のある品川駅にポスターを掲出していたのですが、そのポスターも何かD-BROSらしい切り口で表現ができないかと考えてデザインしました。

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これは、一からものを表現するというスタンスではなくて、「ここに花瓶があります。それを違った視点で見てみるとどうなりますか」という表現の再構築のようなことを表したポスターです。どんなものにしようかと考えた時に思い浮かんだのは、短冊状に切った折り紙を貼り繋いで、1枚の長いひも状にして、表現をするということです。それで、D-BROSの代表作のビニールのフラワーベースを折り紙を使って表現にしたらどう見えるかという実験をしました。

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制作時間は6時間くらいかかりました。ポスターで使用してるアルミホイルは面白くて、表面はキラキラしてて、裏面はマットだから折っていくと、ツヤ面とマット面で表現の差をつけることができるんです。はじめに作ったA3サイズの小さなプロトタイプがあるんですけど、それもかわいかったです。

このポスターはJR品川駅に貼り出されたのですが、駅貼りのポスターだったら何千枚、何万枚と作るのがふつうですが、これは1点ものだったので周りからも「ポスターだから何部も作ったのか!?すごいもの作っているな、」と反響をもらいました。絵のように飾ったので面白かったと思います。アルミホイルの銀色ポスターと折り紙の暖色系の2つを作ったのですが、どちらのポスターもわりと自分の中ですんなり出来たものです。細かい作業はもともと好きで、時間の経過とともに少しずつ出来上がってくるのが目に見えてわかるから作業的にもすごく楽しかったし、あの折り紙の表現で他のポスターも作ってみたいです。

 

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デザイナーとしての原風景は彫刻の森美術館のジャコメッティです。